ビタミンDとがん – solar-d

2024/06/10

カテゴリー:STUDY

ビタミンDとがん

イギリスの医学誌『BMJ(British Medical Journal)』オンライン版に2018年に掲載された論文 “Plasma 25-hydroxyvitamin D concentration_and_subsequent risk of total_and_site specific cancers in Japanese population: large case-cohort study within Japan Public Health Center-based Prospective Study cohort(血漿中25-ヒドロキシビタミンD濃度と日本人集団における全身および部位特異的がんのリスク:日本保健所ベース前向き研究コホートにおける大規模ケースコホート研究)”によれば、血中ビタミンD濃度が上昇すると、何らかのがんにかかるリスクが低下することが確認されています。

この研究は、さまざまな生活習慣とがんや脳卒中といった病気との関係を明らかにするために、全国の40~69歳の男女約3万4千人を対象に行われた大規模なコホート研究に基づくもので、血中ビタミンD濃度とがん罹患リスクとの関連を調べた結果、血中ビタミンD濃度が高いほど何らかのがんに罹患するリスクが低下していることが明らかになりました。

論文によると、細胞増殖を抑えたり、細胞死を促進したりする作用によるビタミンDのがん予防効果は、近年の実験研究でも示されています。

参考文献

Budhathoki S, et al. Plasma 25-hydroxyvitamin D concentration_and_subsequent risk of total_and_site specific cancers in Japanese population: large case-cohort study within Japan Public Health Center-based Prospective Study cohort. BMJ. 2018; 360: k671.