日本人の8割はビタミンD不足

骨粗鬆症の医学誌『Osteoporosis International』に2013年に掲載された論文 “Profiles of vitamin D insufficiency_and_deficiency in Japanese men_and_women: association with biological, environmental, _and_nutritional factors_and_coexisting disorders: the ROAD study（日本人男性及び女性におけるビタミンD不足及び欠乏の概略：生物学的、環境的、及び栄養学的要因ならびに併存疾患との関連：ROAD研究）”によると、日本人の8割がビタミンD不足であることが明らかになっています。

この研究は、2005年から2007年にかけて、日本人の一般集団におけるビタミンD不足者と欠乏者の特徴を明らかにするために行われた大規模住民コホート調査で、1,683名が対象となりました。その結果、血中ビタミンD濃度が10 ng/mL未満のビタミンD欠乏者は1.2％、10 ng/mL以上30 ng/mL未満のビタミンD不足者は81.3％にも上っていました。

また、ビタミンD欠乏者は男性に比べて女性のほうが多く、喫煙習慣がある、定期的に屋外で歩くことが少ない、ビタミンD摂取量が不足しているなどの特徴も見出されました。

参考文献

Yoshimura N, et al. Profiles of vitamin D insufficiency_and_deficiency in Japanese men_and_women: association with biological, environmental, and_nutritional factors_and_coexisting disorders: the ROAD study. Osteoporos Int. 2013; 24: 2775–2787.

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